ハクビシンの駆除

ハクビシンはもともと、江戸時代や昭和初期に毛皮採取の為に輸入された外来種でした。 それが放獣され野生化し、私達の生活を脅かしています。農作物の被害は勿論、家屋侵入による糞尿の悪臭被害、建物の腐食、騒音被害など、どうしたら駆除出来るのでしょうか。

• 猫より少し大きい位の大きさで、体の大部分が灰褐色、短い四肢は黒色。額から鼻先まで白い模様がある。
• 完全な夜行性。昼間は樹洞や洞窟、人家の屋根裏、倉庫等を寝ぐらにしている。
• 雑食で特に果実や種子を好むが、昆虫、魚類、残飯等も食べる。
• バランス感覚に優れ、足でものを掴めるため電線の上を歩くことも可能。垂直ジャンプが得意で、約110cmまでジャンプすることが出来る。
• 猫の仲間なので頭が入れば狭い隙間を通り抜けることは出来るが、自ら穴を掘ることはしない。

ハクビシンの主な被害/侵入経路

どういった経路で侵入してくるか

前述にあるように、猫の仲間であるハクビシンは、頭が入れば狭い隙間でも自由に移動可能なので、屋根の隙間、床下の通気口などから侵入し、棲みつきます。

どういった被害が想定されるか

畑や果樹園での農作物被害は深刻です。夜になると得意の木登りで侵入し、多岐に渡る種類の農作物を食い荒らします。

また、定着性があるため、家屋の天井裏等、寝ぐらを定めるとそこに棲みついてしまいます。

糞を一カ所に排泄し続ける溜糞の習性もあるため、糞尿による悪臭被害だけでなく、屋根裏の腐食の被害報告もあります。病原菌、ダニなどの寄生虫の注意も必要です。

また、夜行性のため、夜になると天井裏などを走る足音が騒音となって生活を脅かします。

ハクビシンの主な駆除方法

どういった対処法があるか

ハクビシンは鳥獣保護法で駆除は規制されており、罠を使った捕獲にも、捕獲許可や狩猟免許が必要です。各自治体へ確認が必要ですが、個人で行うには限界がありそうです。

被害対策には、追い出し・防除の面から考えましょう。

畑、屋外での侵入を防ぐには、市販の電気柵や有刺鉄板などで囲うことが効果的です。

家屋での追い出しでは、天井裏・床下などに、燻煙材で煙を炊く、嗅覚忌避剤の散布を行うなどして追い出します。爆竹など大きな音で驚かす方法もあります。

自動撮影カメラを設置し、行動を確認することも防除には効果的です。

追い出しが完了したら、侵入路を金網などで塞ぎます。

駆除時に気をつけるべきこと

忌避剤、燻煙材を使用する際は、人やペットが吸わないように注意することが必要です。

また、一度追い払っても侵入路を特定しきれないと再発してしまうことが多いので、完全に締め出すことが重要です。

ハクビシンに特化した駆除サイトの紹介

千葉県の各害獣駆除業者を調査している中で、ハクビシン駆除に特化した専門サイトがありましたので下記に紹介をさせていただきます。

ハクビシン駆除のネット上での費用相場

専門業者に依頼する場合、被害状況にもよりますが、

天井面積20坪で約8万円〜16万円

天井面積40坪で約20万円〜35万円

【注意！】被害状況、駆除範囲によって料金は変わります。必ず電話確認と見積もりを出してもらいましょう。

予算としてかかる項目

• ハクビシンの追い出し・捕獲・駆除・処分
• 駆除申請代行
• 侵入口封鎖工事
• 捕獲カゴの設置
• 天井裏の糞の清掃・消毒・消臭
• 傷んだ断熱材等の交換
• 捕獲確認用カメラの設置など